おっぱいの心理学

Posted on 2012年1月27日

先月終わり、twitter上でおっぱいに関して大変おもしろい妄想が繰り広げられた。このtogetterでその様子を見ることができる。

ぼくはオキシトシンとおっぱいに話を集約して妄想を膨らませた。
これは科学的根拠の乏しい誇大妄想だが、メモしておこうと思う。

げっ 歯類のメスは交尾による膣の拡張刺激や妊娠期ホルモン濃度の変動、出産時のOT分泌などにより母個体になります。母マウスの幾つかの脳領域ではOTR の発現が増えるなど可塑的変化が生じ、OTの感受性が高まります。しかし、これら条件が揃えばすぐに母性を示すのかというとそうではありません。円滑に母 性を示すには出産後に仔マウスと触れ合い、そのシグナルを受容し、母性の示し方を学ばなければなりません。実際、妊娠期のホルモン濃度を人工的に再現する だけではすぐに母性を示すことはできません。その後に仔マウスと触れ合うことで徐々に円滑な養育行動を示すようになります。仔マウスは母マウスの養育行動 により育つことは勿論のことですが、母マウスも仔マウスと触れ合うことで母個体になれる、と言えるのかもしれません。

仔からのシグナルには 様々なものがありますが、そのひとつに乳房の吸入刺激があります。例えば産子数が少ないと吸入刺激が減少し、母個体は育児を放棄、食殺することがありま す。いくつかの研究で乳房吸入刺激により母個体のOT分泌が上昇することが報告されています。OTは母性行動に関与する物質のひとつで、この受容体が欠損 したマウスでは母性が阻害されます。乳房吸入はOT分泌を介し母性行動を誘起し、仔と母個体の生物学的な背景に裏打ちされた特異な関係を構築する要素と なっているのかもしれません。また、適応的観点から考えると、たとえば1回の出産で仔が3匹しか生まれなかった場合と10匹生まれた場合、どちらの生存確 率が高いと言えるでしょうか。エピジェネティックな修飾が加わると考えても恐らく、10匹の生存率のほうが高いでしょう。少しの仔を育てるコストを考える ならば、次の交尾・妊娠に備える戦略の方が適応度が高くても不思議ではありません。(養育中は交尾→妊娠することができません。)

OTは母 性行動だけではなく、性行動や社会的親和行動にも影響します。プレーリーハタネズミという哺乳類では稀有な一夫一妻制を示すげっ歯類がいます。彼らは一生 に一度しかパートナーを選ばず、一度パートナーの関係性が構築されると雌雄共に他の雌雄個体を受け入れず、激しく攻撃行動を示します。この関係性構築にも OTが関与しています。構築には交尾を行い、その後24h同居する必要があります。交尾刺激もOT分泌を上昇させますが、恐らく分泌上昇により相手の情報 を神経回路レベルで記憶しているのでしょう。OTの作用阻害薬によりパートナー形成が阻害されることが報告されています。

幼少期に養育行動 を促し母子関係を成立させるために仔マウスが母マウスの乳房を吸入すること、ハタネズミが性行動によってパートナー関係を築くこと、そのどちらにも身体接触とOTが関与しています。あるオスがメスと関係性を気づきたいと願うとき、その願望の背景には何があるのでしょうか?もしかしたら、そこには初めて触れ 合ったメス(母個体)の記憶と、子孫を残すための性的パートナーとしての選考が共存しているのかもしれません。そう考えると、女性の胸への興味はOTに よって一部補完的に制御されている、関係性構築の生物学的なメカニズムによるものなのかもしれませんね。ちなみに、これは学問的な妄想であり、ぼくの個人 的な妄想・嗜好と一切関係していないことは、言うまでもありません。

Be the first to leave a comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です