夢の話

Posted on 2011年11月24日

夢を見ました。

夢の中でぼくは誰かと一緒に歩いていました。

小高い丘に続く下り坂のような上り坂。
舗装された道路ではなく、雨水で深く削られた、
ちょうど三角定規の角を下にしたようなでこぼこ坂です。

ぼくの前を歩く誰かはその坂を無言で歩いていきました。
ぼくもその人に従って周囲を見渡しながらただただ無言で歩きました。

でこぼこ坂の表面は真っ白で、少しザラつき、
まるで角砂糖の上を歩いているようでした。
所々、大きな丸い石灰岩が地面にめり込んでいて、
その周りにはアンペライの葉の鮮やかな緑が静かに生えていました。

風はなく、シャリシャリと足を踏みしめる音だけが耳に入ってきます。
先を行く誰かの歩みがちょっとずつ早くなっていき、
ぼくは遅れをとらないように必死についていきました。

シャリシャリ、シャリシャリ。
シャリシャリ、シャリシャリ。

どれくらい時間がたったか分かりませんでしたが、
シャツがじんわりと汗でしみはじめた頃、ようやく丘の頂上が見えてきました。
そして、おそらく最後の石灰石を超えたとき、突然目の前が開けました。

見えるのは大きな大きな、見たこともないような大きな空。
そして、迫るように巨大だけれど絶望的に遠い桃色と薄紫の朝焼け。
ところどころにはまだ星も輝いて、
その周りをピンポン球くらいの大きさの惑星が周回しています。

びゅーっと澄んだ強風がぼくらの髪をたなびかせ、
火照った頬の熱を奪いました。
けれど、目の前に広がるその壮大な光景を前に、頬の熱はますます増してきました。

なんてきれいな光景なんでしょう。
隣に立つ誰かの顔を見て「きれいですね」と言おうとした矢先、

そこで、目が覚めてしまいました。

もっと続きが見たかったけれど、久しぶりに想像力が膨らむ夢を見て、
とても幸せな気持ちになりました。

結局、ぼくの前を歩いていた人の正体は分からずじまいでした。

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