人と動物にまつわる作品

Posted on 2013年11月4日

先月18日、岩波ジュニア新書から発売された「動物を守りたい君へ」。
著者は麻布大学野生動物学研究室の高槻成紀先生です。獣医学部がある麻布大学には動物好きな中高生がたくさん集まってきます。「傷ついた動物を癒してあげたい」という思いを抱いている学生が多い獣医大学。そんな動物好きの学生に高槻先生が抱いた「違和感・疑問」から本書は始まります。

「動物を守るとはどういうことか?」

人と動物の関係について書かれた書物には例えば家畜に焦点を当て、差別問題にまで言及した森達也さんの「いのちの食べかた」があります。また、家畜とペット、ペットの持つ“ふしぎな力”に冷静な指摘を行い、ペットを飼うことの意義、動物の福祉・権利について様々なエピソードを交えて綴ったHerzogさんの「Some we love, Some we hate, Some we hate」があります。

some we love

映画にも最近話題になった「いのちの食べかた」というものがありました。

いのちの食べかた

けれど、ペットや家畜に加え、野生動物にまで言及したものはあまり読んだことがありませんでした。高槻先生のご専門は動物生態学なので、野生動物について割かれている分量は多いけれど、人と動物(ペット・家畜・野生動物)の関係について広く知る入門書として、とても読みやすいと思いました。人は動物とどのように関わってきたのか、関わっていくのか。「動物を守る」ということの意味を知るための一冊としてお勧めします。

(その主張の是非はともかく、311まで言及している点は高槻先生らしいと思いました(いい意味で))

 

「動物を守りたい君へ」
岩波ジュニア新書
著者:高槻成紀
http://www.amazon.co.jp/dp/4005007554

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