世界の片隅が重なり合うところ

巷で話題の「この世界の片隅に」。
それに関連して先日こんなニュースがあった。 Continue Reading →

インタラクション>>関係性

先週発売された「人喰いの大鷲トリコ」。
最近ずっとその実況プレイを見ていたが、トリコとプレイヤーのインタラクションがよくデザインされていて、すごくいいと思った。 Continue Reading →

あえて愛と呼びたい

 

このあいだ、ニコニコ超会議に行った。
前々から行きたかったのだけれど、なかなかタイミングが合わず、初参加。目当ての一つは初音ミク×中村獅童による超歌舞伎。2009年から始まって、一部で盛り上がりを見せていた初音ミクのライブと歌舞伎のコラボ公演だ。

初音ミクのライブはいろんな意味で興味深くて、以前からけっこう注視していた。ディラッドスクリーン(透明な特殊スクリーン)に高精細プロジェクターを使って初音ミクの姿を投影する例のあれだ。

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ぼくらは何を見ているのか

ボトムアップの感覚入力と、トップダウンの感覚処理。そのバランスで生まれてくるヒトの情動・内的反応。その結果立ち上がるヒトの社会。ユキュスキュルがかつて指摘したように、感覚を知ることは世界を知ることに繋がる、ということを強烈に思い起こされる動画だ。

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SHIROBAKOの魅力

今、夢中になっているアニメがある。
昨年末から放送しているP.A. Works制作のSHIROBAKOだ。

ストーリー、作画、全てにおいて驚くほどクオリティが高く、毎週とても楽しみに視聴している。視聴を重ねる毎に胸が高鳴り、感嘆のため息がでるので、今回、SHIROBAKOの何が魅力的なのか、その高鳴りに依って文章にまとめることにした。 Continue Reading →

視野を拡げる想像力

 

六本木にある写真ギャラリー IMA CONCEPT STORE。様々な写真集が並ぶこの空間で、先日、連続講義「写真とサイエンス−視野を拡張するビジュアル表現−」の最終回が行われた。

ゲストは「マインドゲーム」、「ピンポン」などで知られる湯浅政明さん、宇多田ヒカルのPVアニメパートやSHORT PEASEのオープニングアニメ、さらに近年では演劇も手がけた森本晃司さん、そして、代替現実(SR)システムを開発した脳科学者の藤井直敬さん。アニメイション監督と脳科学者という異色のクロストークは、私たちが認識する「世界の現実感」を揺さぶるものとなった。

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美少女の美術史

所用のため静岡へ行っていた。
ぼくが通っていた高校は静岡は日本平の茶畑の中にある。日本平は県立大学や動物園、中央図書館などが並ぶ文化地区なのですけれど、県立美術館もそこにある。そこで運良く気になっていた企画展が巡回しに来ていた。

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「うさぎスマッシュ」!

東京都現代美術館で開催中の「うさぎスマッシュ」。
とても刺激的だった。素晴らしい、というよりは共感したという感じ。

「世界に触れる方法(デザイン)」という副題の本展示。ぼくらの周りに拡がる曖昧模糊とした世界に対し、どのような接し方の可能性があるのか、という命題を抱えた作品が集められていた。それらはとても奇妙な、けれど極めて真面目でリアルな存在感を放ち、普段ぼくらがなかなか目にすることがない、あるいは見ないふりをしている世界の裏側、”ワンダーランド”へと鑑賞者を誘っているように思えた。 Continue Reading →

人と動物にまつわる作品

先月18日、岩波ジュニア新書から発売された「動物を守りたい君へ」。
著者は麻布大学野生動物学研究室の高槻成紀先生です。獣医学部がある麻布大学には動物好きな中高生がたくさん集まってきます。「傷ついた動物を癒してあげたい」という思いを抱いている学生が多い獣医大学。そんな動物好きの学生に高槻先生が抱いた「違和感・疑問」から本書は始まります。 Continue Reading →

変態王子とスキマスキなぼくら

Qさんの展示を拝見しに新宿MUJIcafeに行きました(最初、間違ってcommce cafeに行ってしまいました)。間近で作品を見るのは3度目だけれど、とても面白かったです。ぼくらの知覚を試されているような気がする一方で、そもそも何を試されているのか分からなくなる点が刺激的でした。

Qさんの作品には色鮮やかな絵の具で、輪郭線のない、いくつもの色が解け合う幻想的なモアモアが描かれていることが多くあります。離れて見ると、それが花だったり一定のパターンだったりすることが分かるのだけれど、近くで見ると色が氾濫してカタチやパターンが分かりません。鑑賞者と作品の距離感で作品の見え方が著しく変わります。さらに、絵の具を蛍光塗料に、照明をブラックライトに変えることで画面の表情が一変するような作品もありました。「見え方はいくつもある」、それがぼくが今まで拝見した作品の根底にあるように感じていました。 Continue Reading →

そんな世界でなにを想う?

ダークホースなアニメイション「ガッチャマンクラウズ」が予想以上にダークホースだった。

「あらゆるネットが根根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても“孤人”が複合体としての「個」となる程には情報化されていない時代…」

これは攻殻機動隊 stand alone complexのイントロダクションに登場する言葉だ。脳をデバイス化することで個人の感覚を直接他者に伝達できたり、記憶を共有化することが可能となった近未来が舞台となっている同作。自他の境界が曖昧になったことで、個人の認識、行動が他者に強く伝搬し、意識の奥深く、時には無意識にまで浸透するようになった世界。そんな世界観を背景に、個々人の独立した挙動が、カリスマ・英雄をハブとし、全体としては一定の方向性へ動き始める、そんなstand alone complex現象が物語のキーとして描かれてる。 Continue Reading →

実像と虚像の間をゆらゆらと

『惡の華』を観ました。あまりこういう言葉は使わないのだけれど、言わせていただくと、「ぶったまげ」ました。なんと、このアニメ、全編ロトスコープで作成されているのです!なぜ、今ロトスコープなのか。駆け巡る妄想を忘れぬようにメモ。

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CGMとキャラクタ

今さらなんだけれど、初音ミクに強い関心を抱きました。

そして、乱雑極まりない妄想が広がってしまいました(恐らくこういった妄想って15,6年くらい前からいろいろな方が抱いていたんだと思います。)

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妄想のシェア

どんな時に興奮しますか?

人それぞれ、いくつかあると思うけれど、ぼくは妄想を膨らませる時にたまらなく興奮します。妄想がだれかに 理解され、シェアされた時にも興奮します。そのような興奮はまるで炭酸水のようなヒリヒリする刺激で、おおむねモノクロな日常に鮮烈な色彩を与えてくれま す。最近、その興奮を感じさせてくれるできごとが2つありました。

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Oppaiの心理学 リローデット

「人工Oppai触りつつ視覚刺激が美女から野郎に切り替わった時に生じる情動的変化。でもこれって、可塑性無さそうだよなぁ。何となくだけど。野郎刺激見ながら人工Oppaiモミモミして、刺激が美女に切り替わった途端ムハー!!ってなるかな。ならんだろうな。」

Oppai と美脚とかしゆかに只ならぬ思い入れをお持ちでいらっしゃるcocoroshさんという方が、twitter上でこんなことをつぶやいていた(詳細は「おっぱいの心理学」および「おっぱいの心理学リローデッド」を参照)。そ して、いつものごとく、ぼくにとってもこのつぶやきの内容は大変興味深いものだった。というのも今年こんな論文がPNASに発表されたからだ。

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リミテッドアニメイションで誇大妄想

リミテッドアニメイション(Limited animation)というものがある。

これはアニメイションの表現手法の一つであり、簡略化された抽象的な動作を表現するために、キャラクタアの動きなどを簡略化、コマに対する画の枚数を減らす手法だ。ディズニーアニメイションスタジオでレイアウト設計などを担当していたジョン・ハブリー(John Hubley)がソビエトアニメの創始者といわれるイワン・イワノフ=ワノ (Ivan Ivanov-Vano) 監督のアニメ作品に感銘を受け、ディズニーを退社、独立後に仲間と共に開発したといわれている。最初は実験的な作品が多かったそうだが、1940年代ごろから”Brotherhood of Man”など本格的なリミテッドアニメイションの制作がスタートした。

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共感するということ

最愛のペットを失い涙する飼い主をみて、悲しい気持ちになる。

スポーツの試合で歓喜をあげるアスリートをみて、うれしい気持ちになる。

寝ている赤ん坊の瞳にキスをする母親をみて、おだやかな気持ちになる。

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古典芸能と偽物

「オリジナリティは存在せず、全ては模倣から生まれる」

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塔の上のラプンツェルを見て思ったアニメぃションのこと

「塔の上のラプンツェル」を観た。
ストーリーは王道のプリンセス物語、ミュージカル風になっていて昔のディズニーらしさが溢れる素敵な作品だった。

ディズニーは基本的にキャラクターごとにアニメーターの班が割り当てられるらしいのだけれど、アリエルとターザンとラプンツェルの動き(とくに表情)がとても似てい ると思って調べたら、すべてグレン・キーンが担当していた。それは、似ますよね。ディズニーランドの新しいアトラクション、フィルハーマジックのアリエルも如実に似ている気がしますが、あれもグレン・キーンが担当したらしい。面白い。

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アートディレクターの仕事とヒトの認知のことについて

PVやショートムービー、広告など人に興味を持ってもらうための動画がたくさん存在している。そういった人の注意を惹きつけるものにはいくつかの共通点があると最近思い始めた。そして、その共通点は人の認知機能の特性を絶妙にとらえたものであるような気がしてならない。

昨年の年末、そういった思いからtwitter上で妄想をぶちまけたのだけれど、忘れないようにこちらにもメモしておくことにしよう。

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おっぱいの心理学

先月終わり、twitter上でおっぱいに関して大変おもしろい妄想が繰り広げられた。このtogetterでその様子を見ることができる。

ぼくはオキシトシンとおっぱいに話を集約して妄想を膨らませた。
これは科学的根拠の乏しい誇大妄想だが、メモしておこうと思う。

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見知らぬ土地で

Jhumpa Lahiriの『見知らぬ土地で』を読みました。
『停電の夜に』、『その名にちなんで』に続く三作目の短編/中編集です。

前二作と同様、今回の作品でもモチーフとしてインドからの移民が扱われています。
故郷のインドを離れアメリカへ移住した人々の、異文化間で揺れ動く心の模様が淡々とした艶やかな文章で丁寧に描かれています。しかし、これまでの作品と決定的に異なり、本作では移民第一世代だけではなく、その子どもたちである第二世代の生活も描かれています。

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拝啓、ヘンリー・ダーガー様

アリナさんのススメで先月23日から開催されている
ヘンリー・ダーガー展~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く「非現実の王国で」』に行ってきた。

9 歳から死の数年前まで執筆、作画したとされる彼の小説『非現実の王国で』は、彼が部屋を去った後、部屋の片付けに入ったアパートの大家によって発見され た。そこには子供を奴隷として虐待する暴虐非道な男たちを相手に、壮絶な戦いを繰り広げる7人の美少女姉妹の物語が、計15,000ページ以上にわたり綴 られていた。親との死別や施設での生活を経験し、生涯を孤独に生きたダーガーは19歳の頃から死を迎える数年前までの間、誰にも知られることなく膨大な数 の挿絵と共にこの作品を紡いでいたとされている。そしてダーガーは自分の死後、自分の創作物を捨ててほしいと望んでいたともいう…。

(REDonePRESSより引用) Continue Reading →

神経科学大会後日談

9月14日から17日にかけてパシフィコ横浜で日本神経科学大会が開催されました。
今年のテーマは「こころの脳科学」。

脳科学という言葉がメディアに取りざたされてから久しく、テレビや雑誌を通して多くの人が脳に興味を持ち、その不思議を楽しむ機会が劇的に増えました。

け れど、その反面、「脳科学」という分かりやすいワードと共に疑似科学、時には神経神話とまで揶揄されてしまう多くの誤解も生まれてしまいました。テレビな どのメディアで脳科学のトピックを扱うのは危険なのではないか、一部ではそのような議論も生まれ、研究者とメディアとの溝が広がってしまったこともありま した。

そもそも、脳を研究するとはどういうこと?

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イヌを見ていたら、不思議に思えました②

前回もご紹介したこちらの動画。これに関連してまた不思議に思えることが膨らんできました。

それは、ぼくらがこのイヌを見て「このイヌはこう思っているんだろうなあ」と擬人化、共感できる点です。イヌは自分の感情を言葉で表していません。目をしばしばさせて、口をゆがめているだけです。それでも、ぼくらはイヌの不安を”主観的”に感じることができます。

では、なぜ、こんなことが可能なのでしょうか?

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イヌの人表情弁別能力

先日、ナガサワさんの研究がAnimal Cognitionにアクセプトされた。

「イヌもヒトの笑顔が分かる」ということで、 各メディアでも報道された。ラボメンバーとして、苦労して成し遂げた研究が注目される事はとても嬉しい。しかし、ネットを見ていると、研 究の意義が誤解されて伝わっているように見受けられる事が何度かあった。そこで、ぼくなりに今回の研究内容を整理したいと思う。

まず、今回の研究の内容は

“イヌ(スタンダードプードル、ラブラドール、計5匹)に対し飼い主の笑顔と無表情の写真の弁別訓練を行い、その後、本実験において、飼い主のさまざまな笑顔と無表情の写真や、複数の見知らぬ男女の笑顔と無表情の写真をイヌに対して並置呈示。
その結果、どのイヌも飼い主および飼い主と同性の見知らぬ人の写真呈示において、有意に高い確率で笑顔を選択することがわかった。”

というものになっている。

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