たわみの中の雛鳥

誰かのね、TAWAMIの中に、インコだかオウムだか、とにかくそういう類の赤い鳥がつがいで住んでいたの。

ある日、雛が生まれたのか、ぴーぴーぴーぴーいっていたからTAWAMIの裾をそっとめくってみたら、やっぱり雛鳥がいたの。口をぱくぱくさせて。

ぴーぴーぴーぴー。

でも、驚いた親鳥たちはそこから飛び出していってしまって、雛鳥はおいてけぼり。

そっと手にとって一生懸命温めたけれど、かわいそうな雛鳥はみんな死んでしまったの。

だから、TAWAMIの中には卵の殻の、かけらだけ。

孔雀

庭の裏に孔雀がたくさん生息しているのだけれどね
夏場は熱射病にならないように
おじさんが地面に水を撒いてやるわけなのね。

そうするとさ、ぼんやりと陽炎が立ち上ってくるんだけれど
広がる大きな孔雀色の羽とかん高い独特な鳴き声
それと夏場の鈍重な光線があいまって
それはもう
ぐわんぐわんって熱にうなされる感じになっちゃうんだよね。

そのことを知ってか知らずか
孔雀たちはぼくの前で羽をめいいっぱい広げ
湯気と陽炎の中で踊りだすんだよ。
そうなったら
もう孔雀につき合うほかないよね。

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夢の話

夢を見ました。

夢の中でぼくは誰かと一緒に歩いていました。

小高い丘に続く下り坂のような上り坂。
舗装された道路ではなく、雨水で深く削られた、
ちょうど三角定規の角を下にしたようなでこぼこ坂です。

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